平屋の家の外壁は、通気工法としています。
通気工法とは、柱や梁などの構造材と壁の仕上材の間に、通気胴縁を付けることで壁の中が通気できるようにした工法です。
順を追って説明しますと、まず透湿防水シートの上に通気胴縁を取り付けます。
通気胴縁の上にラス下地といわれる左官の下地になる板を取り付けます。
さらに防水シートを張ります。
下塗りのモルタルを塗ります。
仕上げのひび割れが起きにくいようにグラスファイバーメッシュを伏せ込んでいます。
この通気工法のメリットは以下のようになります。
1、壁体内で結露した場合でも通気層に、湿気を排出できる。
2、防水シートが2重になっているため、雨漏りが起きにくい。
3、1と2の理由により耐久性が向上する。
4、夏季に日射で壁面が温められても、壁中に通気層があるため屋内に熱を伝達しにくくなる。
通気工法にしない場合と比べると、通気胴縁と防水シートの施工コストが増えますが、木造の場合は通気工法がおすすめです。
仕上げは、建主さんの希望するイメージを仕上の見本を確認しながら打ち合わせを重ねまして
土佐漆喰の仕上げになりました。
卵焼きのようなふんわりした仕上りです。
洋風の外観にもマッチしていて良い感じです。
土佐漆喰は、石灰と藁スサを水練りして熟成させた漆喰です。
色は半年から1年くらいで徐々に白に近づいていく特徴があります。
今回は、黄土を混ぜているのでクリーム色くらいになる予定です。
近くで見ると藁スサが見えます。