間々田の家の土壁部分は荒壁まで塗り終わっています。
二間続きの和室があり、内部は土壁の真壁になります。
土壁は耐力壁(耐震、耐風に対する構造壁)として塗り厚を70mm以上としています。
若い世代の方は、土壁ってなんだ?という方も多いのではないかと思います。
土壁は、木組みの柱や梁との相性が良いです。
まずは下地作りの小舞掻きです。
竹小舞を、格子状に荒縄で編んで下地を作ります。
下地が完成したら荒壁を塗ります。
荒壁土は、粘土質の荒木田土に藁を混ぜて練り置きしてあるため、藁の繊維が土と一体になっています。
塗りつけた土が小舞の隙間から出てくることで食い付き一体になります。
竹小舞の下地が美しい。荒壁を塗ると見えなくなってしまいます。
荒壁が乾燥するとこのようになります。
ひび割れが少ないです。さすが左官屋さん。
乾燥状態を見ながら塗り重ねていきます。
竹、土、木など自然素材。
土壁は、再利用可能ですし廃棄物になりません。